【島根県】歴史と自然を満喫するなら島根県

島根県は本州西部の日本海沿岸部にあり、県土は東西に細く伸び、国道9号安来市〜津和野町間の距離は約230kmにも及びます。

年平均気温はおおむね12〜15℃、4月〜9月の暖候期は地域的差異はあまりありませんが、10月〜3月の寒候期は日本海からの気流がもたらす影響で、東部ほど厳しい気象条件にあるといえます。平地より山間部の降水量が多く、特に梅雨前線の移動に伴い、集中豪雨を受けることもあります。

他県に誇れるランキングには、美肌グランプリ一位(ポーラ2018年)、住みたい田舎ランキング一位(宝島社「田舎暮らし」2019年)、子育て世代で働く女性の割合が一位(2015年)、赤い羽根共同募金一人当たり募金額が一位(21年連続)など輝かしいデータが多数ある一方で、有名チェーン店の店舗数が日本一少ないことや、どこにあるかわからない都道府県一位に選ばれるなど、話題にこと欠かさない県です。

また近年では、県外に住んでいる意欲ある中学生が、島根県の高校を受験し入学、島根県で充実した高校3年間を送る「島根留学」が注目を集めています。全国から集まる生徒は、この9年で約3.5倍と右肩上がりで増えています。

縁結びの神さまといえば「出雲大社」

出雲市大社町杵築東にある「出雲大社」は、縁結びの神様としても有名な大国主大神を祀っています。境内には、因幡の白兎をモチーフにした「うさぎの石像」が50体以上もいて、ハートを握りしめるうさぎがいたりとても愛らしい姿です。
「八足門」をくぐって本殿に入る場合は、短パンやサンダルなどの一部の服装はNGになるのでご注意を。

美しい夕陽を見るなら「宍道湖」

全国で7番目に大きい湖の「宍道湖」は、海水をわずかに含む汽水湖のため魚種が豊富です。特に「宍道湖シジミ」は、大粒で歯ごたえがあると全国的にも有名です。また、季節によって趣の変わる日没の幻想的な景色は「日本夕陽百選」にも選ばれています。

「石見銀山」で栄えた「大森の町並み」

「石見銀山」は、戦国時代後半から江戸時代前半にかけて最盛期を迎えた日本最大の銀山でした。当時、銀を採掘した坑道である「龍源寺間歩」や「大久保間歩」は一部公開されており、見学することができます。
周辺エリアには、石見銀山で栄えた歴史的な建造物や文化財が並ぶ「大森の町並み」があり、当時の雰囲気を保ちつつ新しさを取り入れたカフェや、銀細工を取り扱う店があり、お土産選びにおすすめです。

海外の観光客が押し寄せる「足立美術館」

横山大観をはじめとする日本画の名作や陶芸を所蔵している他、敷地内にある日本庭園がまるで一つの美術品のような「足立美術館」。5万坪ツボを有する日本庭園は、米国の日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」による庭園ランキングで16年連続日本一にも選ばれています。

ご当地グルメといえば

シジミ

宍道湖のシジミは、大粒でうま味が強く、身が引き締まり、栄養価が高いとされています。通年漁獲されますが、旬は産卵のために身が肥えた7月頃の「土用シジミ」と、1〜3月の「寒シジミ」とされます。お味噌汁や炒め物にもよく合います。

うなぎ

宍道湖の天然うなぎは、日本一の高値がつくこともあるほど良質なことで有名です。臭みがなく、焼けば皮も香ばしく、骨まで柔らかいと評判です。

出雲そば

出雲地方の郷土料理で、日本三大そばとも言われます。殻のついたそばの実をそのまま挽き込む「挽きぐるみ」と呼ばれる製粉方法でつくられます。そのため、黒っぽい色で、栄養価と香りが高いのが特徴です。

ワニの刺身

ワニとはサメのことを指し、飲食店だけでなくスーパーなどでも売られているのを見ることができます。湯引きや煮こごりなどの料理でも食べられてる珍味グルメです。

小高朋子(kotaka)
1982年、神奈川県生まれ。アパレル、映像制作会社を経てフリーのライターへ。農業・食・旅を中心に取材記事を執筆する。
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