【山形県】文化を感じるあらゆる景観が美しい山形県

山形県は、東北地方の日本海側に面した県です。なんといっても一番に思い浮かぶのは、ツヤツヤと赤い実をつける「さくらんぼ」。高い山々に囲まれていることから、夏と冬、昼と夜の寒暖差が激しく、甘みの強い果実が育つとされています。全国生産量のうち7割を占め、山形県のシンボルとして県の木にも認定されています。

江戸時代の幕藩体制の名残から、置賜(おきたま)、村山、最上、庄内の大きく分けて4つの地域に区分され、方言や食べ物、文化などが少しずつでも異なります。気候も地域それぞれに特徴がありますが、奥羽山脈の西側に位置するため冬は雪が多く、夏は記録的な猛暑となる日もあるほど東北一暑い県とされます。

また、母なる川と親しまれる「最上川」と上流地域にある「長井の町場」は、「景観の国宝」ともいわれる国の重要文化的景観に指定されています。

究極のパワースポット「出羽三山」

「出羽三山」とは羽黒山、月山、湯殿山の総称で、山岳信仰の場として多くの修験者や参拝者が訪れています。出羽三山全体がパワースポットとされています。羽黒山には国宝に指定されている「五重の塔」があります。

出羽三山神社 羽黒山参籠所斎館では、「奥の細道」行脚で訪れた拝聖芭蕉をもてなしたとも言われる「精進料理」をいただくこともできます(要予約)。

将棋の聖地「天童」

天童市は、日本一の将棋駒の産地です。将棋駒づくりが始まったのは江戸後期とされています。名工と呼ばれる職人たちの手技の駒は、国の伝統的工芸品に指定されています。

毎年、春に行われる「天童桜まつり」では、約2,000本の桜が咲き乱れる舞鶴山を背景に、甲冑や着物姿に身を包んだ武者や腰元たちが将棋の駒に扮し対局する「人間将棋」が開催され、全国から見物客が訪れます。

艶やかさナンバーワン!「花笠まつり」

「ヤッショ、マカショ!」と、威勢のいいかけ声と花笠太鼓の勇壮な音色に心踊る「花笠まつり」は山形の夏の風物詩です。艶やかな衣装と紅花をあしらった笠を手にした踊り手が群舞を繰り広げる姿は圧巻です。東北四大まつりの一つとされています。

クラゲの展示数は世界一「加茂水族館」

常時60種類以上のクラゲが展示される「加茂水族館」の「クラネタリウム」は、フォトジェニックだと、特に癒しを求める女性に人気のスポットです。クラゲの展示種類数が世界最多として、2012年にはギネスに認定されました。館内にはヘルシーなクラゲを使用したメニューが揃うレストランがあり、クラゲアイスやクラゲラーメンなどが評判となっています。

ご当地グルメ

米沢牛

三大和牛の一つとされる「米沢牛」。たっぷりと霜降りが入ったお肉は、きめ細やかで甘みのあるとろける脂身が絶品です。

つや姫

甘みや旨みはもちろんのこと、口当たりや粘りっ気などのバランスが良いのが特徴で、山形県の代表的なブランド米です。

だだちゃ豆

庄内地方の特産品で、枝豆の中でも旨みや甘み、独特の風味が絶賛される希少な枝豆です。特に採れたての香りは抜群なので、ぜひ地元で味わってほしい一品です。

日本編集部(Nippon Editorial Department)
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