【北海道】見たことのない絶景と美味しいグルメに出会える北海道

北海道といえば雄大な大地に、青々とした草原と彩り豊かな花々。広大な湿原や美しい景観の天然沼など、心とからだを癒してくれる絶景スポットの宝庫です。

北海道の面積は全国第一位。日本の約22パーセントを占めるほどの広さですが、各地域で道路や空港などが整備されているため意外にも移動はとてもスムーズです。目的に合わせて飛行機と鉄道、レンタカーを組み合わせて使用するのがおすすめです。

気候は冷涼低湿で梅雨や台風の影響を受けにくいのも特徴のひとつです。季節によって気温差が大きいため、はっきりとした四季を楽しむことができます。
北海道の周囲は太平洋、日本海、オホーツク海の3つの海に囲まれています。対馬海流とリマン海流、日本海流と千島海流がそれぞれ交差しているため、世界有数の漁場としても有名で、新鮮な魚が豊富です。また、河川の数は14,800あまりもあり、その多くが良質な水質を維持しています。

アクセスが便利なだけじゃない札幌

北海道の空の玄関口といえば、札幌にある新千歳空港。羽田空港からは1時間半ほどで着きます。新千歳空港から札幌市内は、鉄道で35分程度とアクセスも抜群です。近年では、訪日外国人数は年々増加傾向にあり、注目度が高まりつつある人気の観光地とも言えるでしょう。

道庁所在地である札幌市には、北海道のシンボルでもある通称「赤れんが庁舎」と呼ばれる北海道庁旧本庁舎があります。1888年に(明治21年)に完成した建物は、アメリカ風ネオ・バロック様式で国の重要文化財にも指定されています。館内は無料で見学をすることもできます。前庭には池や四季折々に咲く花が植えられ、市民や観光客の憩いの場となっています。
※リニューアルのため2019年10月1日から一時閉館中

中心部に位置する大通公園で行われる「雪まつり」や、130年以上の時を刻み続ける「札幌市時計台」や「Boys,be ambitious.(青年よ、大志を抱け)」の言葉で知られるクラーク博士像の立つ「さっぽろ羊ヶ丘展望台」があるなど、都市部の便利さを備えながらも見所が満載です。

また、車で1時間ほどの場所には、札幌の奥座敷として親しまれる「定山渓温泉」があり、紅葉や雪景色を眺めながら温泉を満喫することができます。

イサム・ノグチが設計したモエレ沼公園

札幌中心部から北東に車で30分ほどにある「モエレ沼公園」は、世界的に有名な彫刻家イサム・ノグチが設計をしたアートパークです。188.8ヘクタールもある広大な敷地はゴミ処分場を公園化していることや、地域固有の自然エネルギーである雪を活用した冷房システムを導入するなど、自然環境保全の観点からも注目を集めています。

思わず写真を撮りたくなるような「ガラスのピラミッド」や、銀色に輝く「テトラマウンド」、白い一本道が頂上へと続く「プレイマウンテン」など、自然と彫刻が融合した見事な景観を楽しむことができます。

世界的にも有名なパウダースノー

北海道には札幌以外にも、たくさんの観光名所があります。

標高1,308.2mのニセコアンヌプリの北東から東、南西に面した「ニセコ」は人気のスキースポットです。日本海から吹き付ける北風が乾いた雪は、手で雪玉を握ることができないほどサラサラとしたパウダースノー。このパウダースノーを滑るために、世界中から観光客が集まっています。そのため、ニセコには外国人観光客が集まるホテルや飲食店、バーなども豊富でちょっとした異国感を味わうこともできます。

また「ニセコルール」の存在も、人気の秘密となっています。ニセコルールとは、「スキー場管理エリア」に設置されたゲートを超えて「自己責任エリア」へ滑ることができるものです。ゲートはニセコ雪崩調査所からの情報で判断され、「自分の安全を自分で確保する」という考え方を浸透させたことで実現した大変めずらしいルールです。

アップルの壁紙にも選ばれた美瑛の「青い池」

コバルトブルーの水面と立ち枯れた白いカラマツが幻想的な「白金青い池」は、アップル社のMacの壁紙にも採用された絶景です。
この独特のブルー色は、近くにある落差30メートルほどの「白髭の滝」に含まれる火山性物質であるアルミニウムなどの鉱物がたくさん含まれることによって見られるそうです。季節や天気によって違った色を見せてくれます。

写真撮影を楽しむのであれば晴天が続いた日の早朝がベスト。鉱物の濃度が高まりブルーの色が濃くなります。また風の穏やかな早朝は、水面が鏡のように反射してカラマツを映し出します。

幻想的な日本の秘境「釧路湿地」

釧路湿原は日本最大級の湿地で、約700種の植物と約1300種もの動物が生息しています。北海道らしいダイナミックな自然を楽しむなら、湿原を巡るカヌーツアーがおすすめです。観光シーズンは4月から9月。無数の植物が湿原を彩り、オジロワシやエゾシカなどたくさんの動物を観察することができます。

また10月下旬から3月下旬頃ならば、凛とした姿が美しい天然記念物にも指定されているタンチョウに出会えるかもしれません。冬には氷点下になる日もあるので、防寒対策をしっかりと。

北海道ならではの絶品のグルメもたくさん

まず、絶対に外せないのが「魚介類」です。日本一の漁獲量を誇るカニは種類も豊富です。特に毛ガニは、地域によって獲れる時期が違い一年を通して漁が行われているため、冬だけでなく一年中その味を堪能することができます。いくらやうに、牡蠣なども、ぜひ食べてほしい逸品です。

道民にこよなく愛されているグルメと言えば「ジンギスカン」です。北海道のスーパーでは、肉コーナーには必ず羊肉コーナーがあるほどです。味付けであるタレの付け方が地方によって異なるため、色々なお店を巡って違いを楽しんでみるのもよいでしょう。

札幌の「味噌ラーメン」、十勝の「豚丼」、石狩の「石狩鍋」、釧路の「スパカツ」、鳥の唐揚げ「ザンギ」など、地方色豊かな絶品グルメが多いのも北海道ならでは。また、新鮮な牛乳やチーズなどが豊富なため、スイーツやパン屋の名店なども多く存在します。

まとめ

北海道は、広大な大地と豊かな自然がおりなす絶景スポットに加え、美味しいグルメが豊富です。目的とエリアを絞って巡るのがおすすめです。足を運ぶ度に、まだ知らない魅力を発見することができるでしょう。

小高朋子(kotaka)
1982年、神奈川県生まれ。アパレル、映像制作会社を経てフリーのライターへ。農業・食・旅を中心に取材記事を執筆する。
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